カラー複合機で自炊を試してみた

iPad miniを購入してから、自炊に目覚めました。
富士ゼロックスとキャノンのカラー複合機で「自炊」を試すことができたので、使用感をメモっておきます

両機種も1回で両面スキャンできる「1パス両面スキャン」機能に対応しています。

◆試用機種

富士ゼロックス DocuCentre-IV C4475 PFS-PC 標準価格:2,490,000円

キャノン    iR-ADVC5250F 標準価格:2,500,000円

◆富士ゼロックス

早いです。

ジャムったら困るのでこれ以上のスピードは望みません。
逆に、デリケートな本をスキャンするように、低速モードがほしいです...

文字認識は未実施で、300dpiの解像度を指定し、1分に約70枚(140ページ)のPDF出力&カラー両面スキャンができます

80冊ほど自炊しましたが、以下の問題が...

1)ローラーが貧弱

カラー多目の本をスキャンすると、ローラーにインクが付いてしまい空回りしてしまいます。
すると、最初から読み直しを要求される。ラスト1枚で発生すると涙物です。

2)最少用紙幅(140mm)が広く、はがき縦方向が固定できない

用紙幅の最少が140mmのようで、ガイドが120mmのはがき縦方向に固定できない
はがきを読む際は、手作りのガイドで固定すると上手くいきます

しかし、なにげに「良い機械」だと思います。

大量にスキャンする時は、ローラーを定期的に水拭きしながら作業するのがコツです。

◆キャノン

ローラーは「絶品」です。 
自転車のチューブみたいな空気の入る構造で、カラー多目の本を何度もスキャンしても、ほとんど汚れません。

しかし、他はダメダメでした。自炊用としては、まだまだ未熟で今後の改善に期待したいと思います

1)A4、A5などの定型サイズ以外に、両面スキャンが対応していない。(非定型サイズは片面スキャンしか出来ない)

  自炊するために、本を5~10mmはカットするので、定型サイズになるわけがないです。
  せっかくの両面スキャンができない。
  「キャノンさん、どうしちゃったのでしょうか?」って感じです。

2)スキャン終了後の転送時間が、ゼロックスの3倍かかる。ちょっと我慢できない長さでした

3)用紙幅は150mmで、ゼロックスと同様にはがき縦方向は未対応

  気になるのは、ローラーの位置!
  用紙の中心線上にローラーが配置されていない為、用紙とガイドの間に隙間があると、用紙が斜めに入ってしまう
  これも、「キャノンさん、どうしちゃったのでしょうか?」って感じです。

4)スキャン開始後は、追加読み込みがを指定できない。 これは不便です。

5)ジャム発生時はゼロックス同様、先頭から読ませる。 残念!

6)原稿の向きが1種類しかない。

  これはかなり痛いです。

  ゼロックスは2種類(左向き、読める向き) これが何気に便利!
  自炊すると、長辺は手でカットするため、用紙に対して正確に垂直にカットできない
  長辺を先頭にセットしスキャンすると、文字が斜めになってしまう
  したがって、短辺側を先頭に読ます必要があるが、これをするとスキャン結果が90度傾いてしまう
  閲覧する時90度傾ければ良いのだが、そんな面倒なことはできない。
  車が買えるような高価な機械なのに、残念です。

カラー複合機を2台追加導入する予定があり、上記の結果から富士ゼロックスに決めました。
コピー、印刷、FAXの機能はどのメーカ(ゼロックス、キャノン、リコー)でも大差ないですが、スキャン機能は各社特徴が出ている感じです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です