ACCESSプロジェクトの作成メモ(1)

当ドキュメントはMSDNに公開されている「第 3 章 : Microsoft Access 2000 クライアント/サーバー アプリケーションの構築」を勉強用に重要と思われる部分だけ抜き出したメモです。

◆MDBとADPのフォームの違い

移動ボタン

最も明確な違いは、フォームを開いたとき、フォームの最下部に表示される移動ボタンです。
先頭レコード、前のレコード、次のレコード、最後のレコードへの移動に使用される標準ボタンに加え、[中止] と [最大レコード数を制限する] の 2 つの新しいボタンがあります。

[中止] ボタン

[中止] ボタンはサーバーからのレコード取得を中止するために使用されます。
たとえば、1,000 行のデータが含まれたテーブルに基づいたフォームを開く時、最初の 500 個のレコードを取得したところで [中止] をクリックすると、フォームで使用可能になるのは最初の 500 個のレコードのみになります。
残りのレコードを取得するには、フォームのレコードセットを更新するか再クエリします。

[最大レコード数を制限する] ボタン

[最大レコード数を制限する] ボタンを使用すると、Access でフォームのレコードセットを開いたり、更新したりしたときに、Access により取得される最大レコード数を設定することができます。
標準の設定は 10,000 ですが、この設定は 1 ~ 1,000,000 の範囲で変更可能です。
値に 0、または 1,000,000 を超える値を設定した場合、最大値は事実上、”無制限” に設定されたことになります。

Access の [ツール] メニューから [オプション] ダイアログ ボックスを表示し、[詳細] タブを選択して [既定の最大レコード数] ボックスに値を入力し、グローバルの最大レコード制限値を設定することもできます。
ただし、このグローバル制限は、グローバル制限を指定した後で作成されたフォームにのみ適用されます。

◆クライアント/サーバー フォーム プロパティ

Access プロジェクトのフォームには 7 種類の新しいプロパティと、Access (.mdb) データベースとは異なる値を使用する既存のプロパティが 1 つあります。
新しいプロパティは InputParameters、 MaxRecButton、 MaxRecords、 ResyncCommand、 ServerFilter、 ServerFilterByForm、および UniqueTable です。
RecordsetType プロパティは新しいものではありませんが、設定可能な値は、このプロパティが Access プロジェクトのフォームにおいて使用される場合と異なります。

RecordsetType(レコードセット)

RecordsetType プロパティは、フォームと関連付けられるレコードセットの種類を指定します。
Access データベースにおけるレコードセットは、ダイナセット、ダイナセット (矛盾を許す)、あるいはスナップショットのいずれかに設定できます。
Access プロジェクトでは、レコードセットはスナップショット、または更新可能なスナップショット (既定値) のいずれかに設定できます。
スナップショットに設定されている場合、フォームにある連結フィールドはまったく編集できません。
更新可能なスナップショットに設定されている場合、連結フィールドは編集可能です。

MaxRecButton(最大レコード ボタン)

MaxRecButton プロパティは、フォームに [最大レコード数を制限する] ボタンを表示するかどうかを指定します。
このプロパティを No (false) に設定すると、ボタンが非表示になります。
[最大レコード数を制限する] ボタンを非表示にすると、[ツール] メニューの [オプション] ダイアログ ボックスにある [詳細] タブで、[既定の最大レコード数] の値を変更した場合のみ、1 度に 10,000 個を超えるレコードを表示することができます。

MaxRecords(最大レコード数)

MaxRecords プロパティには、クライアントに返される最大レコードを数を設定します。
このプロパティに設定される値は、[ツール] メニューの [オプション] ダイアログ ボックスにある [詳細] タブで指定されている [既定の最大レコード数] よりも優先的に使用されます。
プログラミング コードの中で MaxRecords プロパティの値を設定する場合、レコードセットを更新するには、フォームの Requery メソッドを呼び出す必要があります。

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